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院長ブログ

米国歯科大学院同窓会セミナー

1月7日

今年最初のセミナーは 『米国歯科大学院同窓会セミナー』 に参加してきました。

このセミナーは演者が海外留学経験のある先生方で専門性が高く、大変楽しみに聴講してまいりました。

とは言え…残念ながら自分は留学経験はないのですが…(笑)

少々専門的な内容となりますが概略をまとめてみたいと思います。

 

<痛くないはずなのに、なぜ痛みを訴えるのか>

                  安◯先生

単に 痛み と言っても3つの種類があります。

侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛心因性疼痛 です。

痛みの原因を目にする事の出来る侵害受容性疼痛は解決にそれほど時間を要する事はありません。原因と結果がはっきりしているからです。

ところが神経障害性疼痛や心因性疼痛のようにその原因を目にする事が出来ない場合もあり、私たち歯科医師の診査・診断能力が問われる事も多々あります。

その多くが神経障害性疼痛に該当する事がわかってきました。

 

<歯原性疼痛診断の技術>

                  ◯下先生

来院される患者さんは様々な痛みを訴えられます。

その中には歯や歯ぐきが原因である歯原性疼痛、お口の中に原因のない非歯原性疼痛があります。歯科治療で解決できる痛みは歯原性の問題しかありません。また歯原性の問題が見つかっても、患者さんの訴える痛みの原因ではないという事も多くあります。

原因が何か鑑別診断をしっかり行い、的確な対応ができる診断力をつける必要があります。

 

<ジルコニアの可能性と問題点>

                  土◯先生

近年、歯科領域においてもデジタルテクノロジーが急速に進歩しており、その恩恵を受ける事も多くなってきました。

なかでもCAD/CAM技術により製作可能になった材料の代表例としてジルコニアが挙げられます。白くて硬いその高い物性から天然歯はもちろん、インプラント補綴にも幅広く使用されるようになりました。

反面臨床応用されてからの歴史は浅く、その特徴を理解し慎重に使用しなければなりません。

 

<革新的なインプラント治療の予後と臨床的検証>

                  ◯永先生

インプラント治療の有効性や認知度は確固たるものとなりつつあります。と同時に合併症や問題点も明らかになってきました。それらを解決するために厳密なプロトコールを守り、より慎重なアプローチを行うことによってクリアできると言えます。

さらにデジタルデンティストリーによるインプラント治療で、その広がりと革新的な進歩を見せている。同時にその進歩と変革によって術後に起こる合併症や問題点を軽視するようになってはいけない。

 

<私の歯周治療法の選び方>

                  安◯先生

留学時代、師からの格言・・・

『大学院生はとにかく新しい材料を、新しい技術を、そしてビッグな外科処置を望む。その結果クリニックにはトラブルが溢れている。今はそれでいい。だが専門医となり外に出ればそうはいかない。今後も新しい材料、新しいテクニックがが世に出てくる。その時、それらに評価を下さなければならない。なぜそれを使うのか?使っても大丈夫と言えるのか?他に方法はないのか?これらの問いに正面から答える事ができて初めて施術できる資格を得ることとなるのではないか?

 

<矯正治療における治療目標を考慮した最適な治療法とは>

                  ◯野先生

歯科矯正における新しい治療法として、アライナーによる本格矯正治療が挙げられる。近年の急速なデジタル化の発展に伴う進化であると同時に今後も発展していくと推測する。

矯正治療の目標は形態・機能・審美における改善と治療後の安定である。

不正咬合の原因には遺伝的問題以外にも、機能的問題としての姿勢、呼吸、舌位、嚥下、口腔周囲筋の緊張などが複雑に影響している。

大切なのは術前の診断・治療目標・治療計画が最重要!!

 

<根管治療に歯科用顕微鏡は必要か否か?>

                  石◯先生

歯科用顕微鏡は1980年代から北米や欧州の一部の臨床家の間で、臨床応用がされ始め約30年が経過する。現在日本においての歯科用顕微鏡普及率は相対的に高い。

根管治療領域では特に再根管治療において、歯科用顕微鏡の有用性は優位である事がデータを見ても明らかとなった。

 

本日受講して気付いたこと・・・

① 術前の 診断力 を研ぎ澄ます

② 幅広く学習し知識を蓄える

  無知ほど患者さんに迷惑を掛けてしまう

③ 使用する材料、新しい技術を取り入れるまえに、確固たる確信とスキルを習得する

以上、また明日より頑張りましょう!!

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